道内の支援学校、養護学校、就労状況について

道内の支援学校、養護学校、就労状況について

道内の支援学校、養護学校、就労状況について

■高等部の種類

 

北海道には、養護学校(特別支援学校)の義務併設高等部と、単独設置の高等養護学校(高等支援学校)があります。
高等養護学校にも、障害の程度が「比較的重い」生徒を対象とする学科と、「比較的軽い」生徒を対象とする学科があります。
比較的重い生徒を対象とする学科は生活○○科となります。

 

道外は養護学校高等部が早い段階から設置されていたようですが、北海道は高等養護学校が古くからあり、養護学校高等部があとに設置されたそうです。
北海道の高等養護学校の役割を、道外の場合は養護学校高等部が果たしている場合があるとの話を聞きました。

 

■道内知的障害特別支援学校高等部卒業生の就職率
・H19:16.9% H20:18.9%

 

■道内高等養護学校卒業生の就職率等
・H19:22%  H20:27%

 

■平成20年度道内高等養護学校卒業生の就職先
・卸売業、小売業、飲食店、宿泊業 42.7%
・製造業 21.8%
・サービス業 15.5%

 

■一般就労と福祉的就労の違い
・一般就労:雇用契約を雇用主と結んで行われる労働、1日8時間以上、月当たり20時間以上の勤務をし、一定の賃金を受け取る形態
・福祉的就労:明確な定義はない。一般的には福祉施策のもとで就労の場の提供を受けていること。

 

■障害福祉サービス(就労系)
・就労移行支援事業(期間2年)
・就労継続支援A型事業(雇用型) 平均工賃:72千円
・就労継続支援B型事業(非雇用型) 平均工賃:14千円

 

■障害基礎年金
・支給開始は20才、2級(軽度)で、年額794,500円(月額66,208円)
・所得制限あり、一般的には特別児童扶養手当の対象になっていれば年金受給者に該当する。

 

 

卒業生の就職先の情報は、東京に住む私には新鮮でした。(特に宿泊業も含まれてることに)
一般就労については、息子のビジネス系の支援学校の卒業生の状況は、8時間就労をしている子よりも、4〜6時間程度の子が比較的多くいるようです。
学校側としては、「雇用保険の資格が得られる時間」を基準にしてるようでしたね。

 

障害基礎年金については、一般就労している軽度の障害の人でも得られる可能性があるので、是非とも申請して欲しいとのことでした。
東京都の場合、軽度で一般就労している人でも4割強の人が障害基礎年金の受給資格を得ているとのことでした。