発達障害の児童らを想定したユニバーサルデザインの授業

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発達障害の児童らを想定したユニバーサルデザインの授業

 

毎日新聞に非常に興味深い記事が載っていました。

 

「3×5は難しいかな?」「かんたーん!」。小学2年の算数の授業。かけ算について、教員が図を示して問いかけると、児童の手が次々と挙がる。岐阜県神戸(ごうど)町立北小が力を入れるのは、特別支援教育の視点を生かした「ユニバーサルデザインの授業」だ。発達障害の児童らを想定した「どの子にも分かりやすい授業」を目指す。板書の色を工夫して視覚に訴え、余計な掲示物を外して授業に集中しやすい環境作りをしながら、児童の理解度に合わせた指導を心がける。

毎日新聞http://mainichi.jp/shimen/news/20131118ddm013070041000c.html(リンク先は時期が来るとエラーになる可能性があります。)

 

ユニバーサルデザイン?で、その授業?って思う人もいると思いますが、記事でもありますように学校における授業のユニバーサルデザインとは、特別支援教育の視点を全ての児童生徒の指導に生かすというものです。

 

特別支援教育は何も知的障害児だけではなく、LDやADHD,高機能自閉症など、色々な障害のある幼児や児童生徒に対して、適切な指導や必要な支援を行うものであることは、こちらをご覧の方も分かると思います。
しかし、ご存知のように苦手な部分、困ってる部分は様々です。もちろん、普通級では健常児の子がメインですから、それこそ障害のある子と困り度は違ったりますよね。
そんな一人一人の教育的ニーズを把握した適切な教育的支援が大切なんです。
そこで登場したのがユニバーサルデザインです。

 

ユニバーサルデザインは故ロナルド・メイス(ノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンター所長)が1985年公式に提唱した概念で、「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」を基本コンセプトにしたもの。
デザイン対象を障害者に限定していない点が、一般に言われるバリアフリーとは異なるのです。

 

文化や言語、国籍の違いや老若男女といった差異の他、障害や能力の如何を問わずに利用することができる施設や製品、情報の設計(デザイン)をいうのです。

 

そのようなコンセプトのユニバーサルデザインを学校の授業に取り入れるということは、障害児を普通級の中で特別扱いするというタイプではなく、障害のある子供には「ないと困る」支援であり、どの子供(健常児)にも「あると便利」な指導方法というわけです。

 

 

 

ちょっとダラダラ書いてしまいましたが、このような取り組みをしているのが岐阜県の神戸町立北小学校。で、凄いなって思ったのが、学校単体での取り組みではなく、町全体での取り組みという点。
「子供たち一人一人の適性に合わせた支援」これが町の方針。この方針、小学校生活の間とかのピンポイントの支援ではなく、なんと、生まれてから社会に出るまで子供たちを継続して見守ろうという「線」での支援。
各機関の専門家の連携をはじめ、小学校などを定期的に巡回し、発達障害の兆候がある子について、常に「たくさんの目」が子供たちの実態把握に努めてるとのこと。

 

この町は人口約2万人と小さな町だからこそできる・・・という条件があるのかもしれないけど、カッコいい支援の発表ばかりして現場レベルでは全然ダメな自治体が多く、悩み苦しんでる人たちをたくさん知ってる私としては、社会全体で子供たちを育むモデルケースとして全国的に広がってくれればいいのになと思います。

 

障害があるからこそ普通級で健常と言われる子供達と接してコミュニケーション能力を高めたいとか、色んな思いを抱いて悩み苦しだ結果、普通級を選択してる人達もたくさんいるんです。
もちろん、時にクラスメートに迷惑をかけちゃうかもしれないと思い、頭を下げながら先生にお願いしたり。
でも現実問題として、生徒の困り度をホントの意味で理解できない教師が多いのも事実としてあるし、担任より上の位置の指導者も全然理解しようとしない人たちもいます。

 

この町からもっともっと良い報告がニュースとして流れることを楽しみにしたいと思います。

 

■参考リンク

 

神戸町立北小学校(25年度児童数311名・14クラス)
※平成24年度から安八郡内では初めての通級指導教室が設置されました。

 

神戸町教育委員会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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