チックとトゥレット症候群とは

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チックとトゥレット症候群とは

 

突発的で、不規則な、体の一部の速い動きや発声を繰返す状態(チック)が出る障害のことをチック症やチック障害と言います。

 

チックには運動チックと音声チックの2種類があり、運動チックの場合は、目をパチパチさせたり、顔をクシャっとしかめたり、首を振る、肩をすくめる、口をすぼめる、足踏みや飛び跳ねる、足けりなどがあります。

 

音声チックの場合は咳払い、コンコンと咳をする、鼻鳴らし、叫びなどの奇声を発する、不適切な単語を連発するなど、意図していないのに発声を行ってしまう特徴があります。
実は一見すると乱暴と思われる行動や非常識と感じられてしまう言動の原因がチックの症状である可能性もあるのです。

 

 

「なんだよ、そんなの普通じゃん、うちの子も小さい頃によくやってたよ」と思いの人も多いでしょう。
そう、これらは癖みたいなものなんですよね。
心と体の成長・発達の過程で多くの子どもがそんなことを面白半分でやったりと。
で、いつの間にかにやらなくなるのが一般的です。
そのような訳で生活にそれほどの支障を来たさないチックは障害とは言わずに治療の対象外なのです。

 

そんな幼少期に誰でもあるような所謂癖が、一定期間継続して慢性化したりすることをチック症(チック障害)と言います。
また、その期間が4週間以上12カ月未満の持続の場合を一過性チック障害といい、12カ月以上持続し、3カ月以上持続してチックが消失することがないと、慢性チック障害と言います。

発症年齢は初発と言われる3?4歳の幼児期、ピークと言われる7?8歳の学童期に多くみらられ、女児より男児(男女比は3対1)が多い傾向があるようです。

 

トゥレット症候群(トゥーレット症候群)とは、チック症が慢性多発性した状態(多種類の運動チックと一つ異常の音声チック)が一年以上に渡って続く小児期に発症する神経の病気のことです。

 

発症の原因としては、身体因(ドーパミン系やセロトニン系などの神経伝達物質の異常)や心因(母子関係など)が相互に関係しあっていると考えられていると言われていましたが、現在では素質としての身体因を重視する傾向のようです。

 

トゥレット症候群治療法

重症と言われる場合は投薬による治療が必要ですが、軽症の場合は行動療法的な方法で改善させます。
その場合は親へのカウンセリングが重要なポイントとも言われています。
(本人及び家族や教師などの周囲の人たちのチック障害に対しての特性を正しく理解・支援する必要が大事です。)

 

他の障害との合併

なお トゥーレット症候群の場合、他の障害であるAD/HD(注意欠如/多動性障害)や学習障害、強迫性障害も合併しやすいと言われてますので、投薬などを行う場合は、どの症状に的を絞るのか、また副作用の程度も考慮して薬を選択する必要があります。
それでも症状に改善が見られない場合は、電気的または磁気的刺激を継続的に脳内に送りこむ外科的治療を行う場合もあります。

 

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