注意欠陥多動性障害とは

注意欠陥多動性障害とは

注意欠陥多動性障害について

注意欠陥多動性障害(AD/HD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)は、一般的にはADHDって口にする方が多いかもしれないですよね。

 

「集中できない(不注意)」「じっとしていられない(多動・多弁)」「考えるよりも先に動く(衝動的な行動)」などが特徴の発達障害の一つです。
ADHDの特徴は、通常7歳以前に現われると言われています。多動や不注意といった様子が目立つのは小・中学生ごろで、小学生の頃に通級学級(情緒学級)に通う子も多いですね。この障害の更なる特徴は思春期以降はこういった症状が目立たなくなると言うことでしょうか。

 

ADHDの行動の特徴だけを見ると、実は学齢期(6歳から15歳)の子どもの7〜10%前後が当てはまると言われているようですが、実際の日常生活や学習の面で支障をきたす子どもだけを見ると3%前後のようですね。

 

症状の現れ方は上に書いた通りなのですが、それら全てが出る子(8割程度の子がこの混合タイプと言われています。)と、一部の特徴(例えば不注意のタイプ)のみの子もいます。

 

不注意が目立つタイプの子は、実は何気に厄介でして、障害としての特徴が一般の健常児の子でもあるようなものなので目立たないこと。(ADHDと気付きにくい)
また、このタイプの子は男子よりも女子に多い傾向らしいですね。

 

まだ、ハッキリと診断が出てないお子さんの場合、ADHDか見極める際、一つのことに集中出来るか?集中力が長続きするか?.周り影響を受けやすいか?すぐに気がそれるか?忘れっぽいか?よく物を失くすか?などをチェックしたりしますよね。

 

親が気付きにくい、本人も気づきにくく、周りから本人の努力が足りないなど誤解されやすく、そのため劣等感を抱いたり、いじめの対象、クラスからの孤立などに繋がってしまう可能性があるので注意が必要です。そのようなことが起こると、更に二次障害に繋がる可能性も否定できません。

ADHDの具体的行動例

上にも書きましたが、ADHDは年齢にそぐわない「多動性」「衝動性」「不注意」を特徴とする障害で、就学までにその特徴があらわれ、継続すると言われています。
では、具体的にはどんな感じなのかと見てみますと・・・

 

  • じっとしていることができず、すぐに席を離れてしまう。
  • 注意が続かず落ち着かない。
  • 衝動的に思ったことを行動に移してしまう。
  • 約束したことや決められたことが守れない。

 

まだ色々とあると思います。障害を理解していない人から見たら、「小さい子にはありがちじゃない?」って思うかも。
そのような訳で、普段、密に接しているお母さんはADHDの特性を理解出来たりしますが、仕事に忙しいお父さん、自分に厳しいお父さんの中には、「甘えだ!」とか「お前のしつけが悪い!」とか「我がままだ!」で終わらせてしまう人もいる。(じーちゃん、ばーちゃんにも理解しにくかったり。)

 

サポートのポイント例

 

  • それぞれ子の持続力に合わせて課題を設定し、やりとげることで達成感が持てるようにする。
  • 時間の経過やルール、約束などを常に確認出来るような場所に示す。
  • 周囲の刺激が多い場所(窓際や廊下側など)を避けて、集中しやすい環境を整える。