知的障害の方が相談するということ

知的障害の方が相談するということ

知的障害の方が「相談する」ということ・・・

将来の自立に向け、就労まで出来るようになったとしても、私たち親はそれで終わりじゃないんですよね。
問題、悩みをどこに相談すればいいのか、そもそも、「相談する」ということが分からない場合もあります。

 

 

「相談する」という問題は、何も大人になってから伝えれば良い・・・ではなく、子供の頃から「分からないことは聞く」ということを教えておいた方が良いですね。
道に迷ったら・・・勉強が分からなかったら・・・どの電車に乗れば良いのか分からなかったら・・・誰かに聞いた方がいいよね。
聞いても良い、質問しても良い、相談しても良い。それを早くから伝えることが良いですよね。

 

「課題」の存在に気付かないことある。

そもそも何が自分の課題なのかも分からない場合があります。
それをどう伝え、どう解決させるかも伝えなければいけませんよね。

 

「課題は解決できる」ということを知らない。諦めていることもあるかも・・・

課題があることは分かる。ただ、「じゃ、それをどうすれば良いか?」とならず諦めてしまってる子もいるようです。
「僕はダメなんだ」って感じでしょうかね。
親若しくは支援者が、「自分で課題を解決出来る」ということを伝えることが大切ですよね。

 

「相談」が解決・整理・「スッキリ」に繋がる事を知らないことも・・・

誰かに相談する・・・私たちが当たり前のようにしていることも、障害を抱えてる子達は分からない場合もある。
何をどう相談すれば良いのか、誰に声を掛けて良いのか、どう伝えれば良いのか、まずはそこからでしょうかね。

 

「自分で相談していいんだ」ということを知らないことも・・・

上のポイントと似ちゃうのですが、人見知りの子などはその発想自体がそもそもないのかもしれませんよね。
でも、自立を考える上では、「誰かに相談する」必要性は必ず出てきますからね。
働いてストレスを溜めるだけ溜めちゃって辛い思いをしちゃうのは本人ですから、この辺りも早めから教えたいところですね。

 

「何を・何処に相談したらいいか」の難しさ

これは私たち親も悩むところですよね。役所に相談に行くと「ここではない。○○で聞いて下さい」と言われ、そちらに行くと「○○へ」と言われ・・・なんてことも経験した人も多いのではないでしょうか。
知的障害の方でしたら、更に悩むのが容易に想像できます。
そうならないためにも、予め色々な相談できる機関を調べて伝えておきたいところですね。

 

毎日行く学校・施設⇔相談機関:新しい場・人、たまに行く場

 

子供たちが気軽に寄れる「居場所」・「グループ」・出向く&家族支援が重要です。

 

「相談」に対する対応・支援

 

■解決したい。力を借りたい。情報が欲しい。

[1]具体的に支える・・・道具的支援

  • 直接的支援:実践的サービス、資源の提供
  • 間接的支援:情報提供、忠告・助言、ケアマネジメント

■支えて欲しい。話しを聴いて欲しい。整理したい。

[2]こころ・気持ち・動機付けを支える・・・社会情緒的支援

  • 「こころ」を支える:話しを聞く。そばにいる。ハグ等
  • 「見方」の転換を支える:助言、評価、肯定的情報等

※「見方」の転換⇒リフレーミング